これまで社内外や家族の中など、様々な場面で「世代交代」を目の当たりにしてきました。
6年程お付き合いさせていただいております、山科区のお寺も例外ではありません。
基本的に住職に定年退職制度は存在しません。
当代の住職が次の住職を指名して存命のうちに引き継ぐか、住職の病気や死を機に副住職などが後を継ぎます。
今回、リノベーションに関わらせて頂いたお寺もそのタイミングでした。
70代、80代で現役の住職も多くいらっしぃますが、副住職との住職交代は「次の時代のこと」を思考した結果でした。
住職交代に合せて、リノベーションをご依頼頂いたのは、お寺の本堂ではなくメインは「庫裡」。
「庫裡」は難しい漢字ですが、「くり」と読み、元々の意味は、寺院の厨房のことを言います。
一般的には、お寺のご住職の住まいの部分や、ご法事の待合所や寺務所などを兼ねることもあります。
先代、先々代と少しずつ修繕・営繕を繰り返してこられましたが、動線と機能を整理し直して、
寺院ならではのパブリックな部分とプライベートな住まいのスペースの両方を快適に使えることを目的としました。
そんな庫裏の内部解体工事を終えました。
壁や床、天井を壊して下地が見えるまでは、中の壁下地の木が腐ってないか、白アリの被害はないか、
特殊な工法になってないか常に不安になります。綺麗な下地木が見えてくると本当にひと安心するものです。
平屋建ての建物ですが、大きな丸太上の梁(=通称ゴロンボ)も見えています。
いつもそうですが、解体後の現場は魅力的です。
工事が休みのタイミングに入ったのですが、何とも言えない凛とした空気を感じることが出来ました。
次世代へ繋ぐため、建物を美しく蘇らせるだけでなく、性能向上もプラスアルファしていきます。
5月末までの工事ですが、どうぞよろしくお願いいたします。
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